横浜市の塗装工事会社が架空の経費を計上して1億4000万円余りの所得を隠し脱税したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、学校などの公共施設やマンションの外壁の塗装工事などを行っている横浜市戸塚区の「仁装」と遠藤雄仁社長(38)です。
関係者によりますと、この会社は工事の一部を外注したように装って複数の会社の口座に金を振り込んだうえで返金させ、架空の経費を計上する手口で所得を少なく見せかけていたということです。
東京国税局は、おととし9月期までの4年間に合わせておよそ1億4400万円の所得を隠し、およそ3500万円を脱税したとして、会社と社長を法人税法違反などの疑いで横浜地方検察庁に告発しました。
脱税で得た資金は社長が口座に預金したり借金の返済に充てたりしていたということです。
NHKの取材に対して「仁装」は、「国税当局の指導の下、修正申告と納税を済ませました。今後は適切な納税を心がけたいと思います」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB