阪神・淡路大震災から17日で23年になるのに合わせ、東京の都心では、首都直下地震を想定して外国人の帰宅困難者を受け入れる訓練が行われました。
訓練が行われたのは東京・港区の六本木ヒルズで、周辺には外国人が多く住み、東京オリンピック・パラリンピックに向け旅行者も増えていることから、外国語を使った災害時の対応が課題となっています。
ビルの管理会社や近くの大使館などおよそ200人が参加した訓練は震度6強の地震が発生して交通機関も止まったという想定で行われ、外国人の帰宅困難者をスムーズに受け入れる手順を確認しました。
ビルの社員が避難者を屋内に誘導したあと、地元のボランティアとともに外国人の相談を受け付け、子どものおむつの備蓄があることなどを英語で伝えていました。また日頃から帰宅困難者5000人を3日間受け入れるために備蓄している水やクラッカーなどの非常食も配布しました。
ビルの震災対策室事務局の日向真一郎さんは「日本語から英語に訳して伝えるのは難しかった。備蓄品の内容を説明する英語の資料を用意するとともに、訓練も重ねていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB