国内最大級のロボットの展示会が17日から都内で始まり、人手不足を背景に工場の無人化を進める中国企業の関係者が大勢訪れ、日本の最先端の技術に注目していました。
17日から始まったこの展示会は、日本のロボット技術を国内外にアピールするために開かれていて、およそ200のメーカーが出展しています。
会場には、クリーニング工場での活用が期待される洋服を畳むことができるロボットなど、人手がかかる作業を代わりに行ってくれるロボットが多く展示されていました。
こうした技術を取り入れようと、海外からたくさんの関係者が集まっていて、中でも中国企業の参加が目立ちました。中国では、人手不足を背景に工場の無人化を進める動きが加速していて、南部の深センに拠点を置く液晶パネルメーカーは30人の社員を派遣し、自社の工場で利用するロボットを探していました。
このメーカーの幹部は「日本製のロボットは品質が優れている。人工知能を活用した製造ラインの実現などで、日本企業と協力していきたい」と話していました。
こうした動きを日本企業もチャンスと捉えていて、中国に産業用ロボットを生産する工場を設ける企業も出ているということです。
大手機械メーカー、川崎重工業の橋本康彦センター長は「中国の企業は非常に決断が早く、自動化には日本より熱心だ。中国によいロボットを供給していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB