この春、卒業する予定の大学生の就職内定率は、去年12月の時点で86%と、調査を始めた平成8年以降で最も高くなりました。また、高校生の就職内定率も25年ぶりの高い水準となっています。
厚生労働省と文部科学省が全国62の大学のおよそ4800人余りの大学生を対象に調査したところ、去年12月1日現在の就職内定率は86%でした。これは前の年の同じ時期を1ポイント上回り、調査を始めた平成8年以降、最も高くなっています。
地域別では、関東が最も高く88.2%、近畿が87.5%、中部が87.1%、北海道・東北が84.6%、九州が80.1%、中国・四国が78.7%となっています。
また、高校生の就職内定率は去年11月末の時点で88.1%と前の年の同じ時期を1.1ポイント上回り、平成4年以来25年ぶりの高い水準となっています。
厚生労働省は「景気回復で企業の採用意欲が高まっているほか、人手不足のなか、早めに大学生に内定を出したり新たに高校生の求人を出したりする企業も増えている。内定が出ていない生徒や学生に対しても引き続き連携して支援していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB