相模原市にある北里大学病院が、医師の勤務時間を就業規則に定めず、勤務状況を把握していなかったとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。病院側は、医師の出退勤の時間を管理できていないことから、違法な残業が行われていた疑いがあるとして、実態調査を始めました。
是正勧告を受けたのは、高度な医療を提供する特定機能病院で、相模原市にある北里大学病院です。
病院によりますと、相模原労働基準監督署が、病院の勤務状況について調べたところ、医師の勤務時間を就業規則に定めず、労働時間の管理が不十分で、長時間労働による健康被害を防ぐための措置が取られていなかったとして、先月27日付けで改善するよう、是正勧告を受けていたということです。
北里大学病院には、およそ600人の医師が勤務しているということですが、病院側は、出退勤の時間を管理できておらず、勤務実態が把握できていないため、違法な残業が行われていた疑いがあるとして、残業の実態や未払いの残業代がないか調査を始めたとしています。
北里大学病院は「勧告を真摯(しんし)に受け止め、就業規則や関連規程を改正し、医師についても勤務時間の適正な管理を行ってまいります」と話しています。
-- NHK NEWS WEB