大手商社「伊藤忠商事」は、8年間にわたって経営トップを務めている岡藤正広社長が、ことし4月1日付けで代表権のある会長とCEO=最高経営責任者に就任し後任の社長に専務執行役員を務める鈴木善久氏を昇格させる人事を決めました。
発表によりますと、伊藤忠商事は18日の取締役会で、岡藤正広社長がことし4月1日付けで代表権のある会長とCEO=最高経営責任者に就任し、後任の社長に鈴木善久専務執行役員を昇格させる人事を決めました。
新たに社長に就任する鈴木氏は、62歳。昭和54年に伊藤忠商事に入社し航空宇宙部長などを経て、航空機部品製造メーカー「ジャムコ」の社長を務めたほか、これまでは情報・金融部門の責任者を務めていました。
一方、平成22年から8年間社長を務め、就任当初、大手の中で4番手だった伊藤忠商事を、平成27年度に最終利益で業界トップに押し上げた岡藤氏は、引き続きCEOとして、3年前に出資した中国の政府系企業グループ「中信集団=CITIC」との共同事業など、グループ全体の経営のかじ取りをするとしています。
-- NHK NEWS WEB