「無印良品」のブランドで生活雑貨などを販売する「良品計画」は、中国での事業を強化するため店舗やレストランを併設したホテルの1号店を、18日、中国南部の深セン※に開業しました。
中国南部・広東省の深センに開業したのは、「良品計画」として世界で初めてとなるホテルで、18日、記念式典が開かれました。
壁に古い木材が使われ落ち着いた雰囲気のこのホテルは、「良品計画」が部屋のデザインなどを手がけ、地元の不動産業者が運営を行っていて、大型の店舗やレストランも同時にオープンしました。
79室ある部屋には、寝具やバスタオルなどの備品に「無印良品」のブランドの商品が使われているのが特徴で、会社としては、宿泊客に体感してもらうことで商品の購入や新商品の開発につなげるのが狙いです。
この会社の商品は、中国で若者を中心に好む傾向が強まっているシンプルで実用的なものが主体です。
会社は、日本に次いで2番目に大きい中国市場で230店舗を展開していて、2020年にかけて、毎年30店舗ずつオープンさせる計画です。
また、「良品計画」のホテルは、ことし3月に北京で、来年春には東京・銀座で、開業する予定です。
「良品計画」の松崎曉社長は「豪華なものではなく、質素だが家庭と同じ雰囲気を味わえるホテルをつくりたい。体験してもらいファンを増やすことで、中国での事業拡大にアクセルを踏んでいきたい」と話していました。
※センは「土」偏に「川」
-- NHK NEWS WEB