18日午前、福岡都市高速道路でネコ1匹が見つかり、捕獲のため一時、車線が規制されました。ネコは、捕獲に向かったパトロール用の車のボンネットの中に逃げ込んだため、車に乗せたまま高速道路の外へ連れ出し、およそ1時間後に規制は解除されました。
18日午前10時45分ごろ、福岡市の福岡都市高速道路2号線の「月隈出口」付近で、ネコ1匹が路肩の側壁の上にうずくまっているのを通りかかったドライバーが見つけ、高速道路公社に通報しました。
巡回業務を請け負う会社の社員4人がパトロール用の車2台で現場に駆けつけ、電光掲示板に「ネコ捕獲中」と表示したうえで、片側2車線のうち1車線を規制してネコを取り囲みました。
ネコは、社員が繰り出す捕獲用の大きな網の中におさまりかけましたが、すんでのところで網と路面の隙間から抜け出してパトロール用の車の下に入り、さらに、ボンネットの中のエンジンルームに逃げ込みました。
このため、ネコをボンネットの中に乗せたまま車を発進させ、時速20キロから30キロのゆっくりとしたスピードで、高速道路の外にあるおよそ3キロ先の待機場所まで連れ出したということです。
ボンネットを開けるとネコは元気に飛び出し、そのまま走って逃げたということです。捕獲作業のため、現場付近は一時、4キロの渋滞となりましたが、規制は、およそ1時間後に解除されました。
捕獲に当たった「福岡ロードサービス」の中島剛隊員は、これまで10回以上、ネコやイヌの捕獲を経験していますが、半分は逃げられたということで、「今回も逃げられて悔しいですが、ネコの命は助かり、事故もなかったので安心しました。高速道路で動物を見かけたら、安全に気をつけて通報してほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB