熱中症を予防するシャツの形をした端末など身に着ける情報機器「ウエアラブル端末」の最新の製品を集めた展示会が東京都内で開かれています。
ウエアラブル端末は、市場の拡大を見込んで企業の新規参入が相次いでいて、ことしで4回目を迎える「ウエアラブルEXPO」には163社が出展しました。
情報通信機器メーカーが開発したメガネ型の端末は、AR=拡張現実と呼ばれる技術を使い、現実の風景の上にコンピューターのCG映像が映し出されます。
製造業の現場での活用が想定され、工場で働く人たちが作業マニュアルや製品の完成イメージを確認しながら、両手が自由に使える状態で部品の組み立てや製品の点検作業を進められるのが特徴です。
繊維メーカーが開発したのは表面にセンサーがとりつけられたシャツで、着ている人の心拍数などを計測し、スマートフォンやタブレット端末で確認できます。
炎天下で働く建設作業員などの熱中症の予防に試験的に活用されているということです。
主催した「ウエアラブルEXPO」の前薗雄飛事務局長は「メガネ型や衣類型をはじめ、商品化につながる技術が増えてきていて、注目度はこれからも伸びていく」と話していました。
この催しは19日まで東京・江東区の東京ビッグサイトで企業向けに開かれています。
-- NHK NEWS WEB