東京の港に多くの国際クルーズ船を呼び込もうと、東京都は東京港を定期的に利用する船を優遇する新たな認定制度を設け、19日に認定第1号に選ばれたクルーズ船の認定式が行われました。
認定第1号となったのは、東京・中央区の晴海ふ頭を拠点とするイタリア船籍のクルーズ船「コスタネオロマンチカ」で、19日に出発前の船内で認定式が行われました。
都が新たに設けた認定制度は、東京港に年10回以上寄港して国際航海に出発するクルーズ船を優遇し、都のイベントやホームページで紹介するなどします。
19日の式典では、東京都の斎藤真人港湾局長が「この取り組みをきっかけに、東京港をクルーズ拠点としてさらに発展させていきたい」とあいさつし、船の運営会社の日本支社長に認定証を授与しました。
都は、大型クルーズ船が東京港に1度寄港すれば、乗船客による観光や買い物などでおよそ2億円の経済効果が期待できると試算しています。
今回の認定制度に加え、2年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京の臨海部に大型クルーズ船の利用できる新たなふ頭を整備するなど、より多くの国際クルーズ船を東京港に呼び込む取り組みを強めることにしています。
-- NHK NEWS WEB