健康食品の販売会社9社が、くずの花から抽出した成分を含むタブレットなどについて、明確な根拠がないのに運動や食事制限をせずにやせられるかのようにうたって販売し、合わせて37億円を違法に売り上げていたとして、消費者庁は合わせて1億円余りの課徴金を支払うよう命じました。
課徴金の支払いを命じられたのは、東京・渋谷区のステップワールドや福岡市のハーブ健康本舗など、健康食品の開発や販売を行っている合わせて9つの会社です。
これらの会社は、くずの花から抽出したイソフラボンと呼ばれる成分を含むタブレットやお茶について、明確な根拠がないのに運動や食事制限をせずにやせられるかのようにうたって販売したとして、去年11月、消費者庁から再発防止などを命じる措置命令を受けています。
消費者庁によりますと、その後の調べで、違法な宣伝が行われてからこれまでの9社の売り上げは総額でおよそ37億円に上り、最も多い会社はおよそ16億円を売り上げていたことがわかったということです。
このため、消費者庁は9社に対し、総額で1億円余り、1社当たり最高でおよそ4900万円の課徴金を支払うよう命じました。
消費者庁によりますと、これら9社はこうした売り上げがあったことを認めているということです。
-- NHK NEWS WEB