ビッグデータを活用した新たなサービスが広がる中、経済産業省は、第三者によるデータの不正利用の防止策などを盛り込んだ法律の改正案を、来週22日に召集される通常国会に提出する方針です。
企業の間でスマートフォンや自動車のセンサーなどから得たビッグデータを活用した新しいサービスが広がる一方、データを第三者が不正に利用した場合の対策は不十分だと指摘されています。
このため、経済産業省は、第三者によるデータの不正利用の防止策などを盛り込んだ不正競争防止法の改正案を、来週22日に召集される通常国会に提出する方針です。
改正案では、パスワードで管理するなど一定の条件を満たしたデータを保護の対象とし、保護されたデータを不正に得て第三者に提供するなどした場合は公正な競争をゆがめる、「不正競争行為」に新たに位置づけます。
そのうえで、データを不正に利用された企業が、裁判所にデータ利用の差し止めを請求できるようにすることを盛り込むことにしています。経済産業省は、法改正を通じてデータの不正利用を防いで企業の公正な競争条件を確保し、ビッグデータを適切に活用できる環境を整えたいとしています。
-- NHK NEWS WEB