JAXA=宇宙航空研究開発機構は、将来、需要が増すと予想されている超小型衛星専用のミニロケットの打ち上げ実験を来月3日、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所で行うと発表しました。
JAXAが新たに開発した全長およそ10メートルの超小型衛星専用のミニロケットの打ち上げ実験は、当初、去年12月に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所で行う予定でしたが、ロケットの圧力センサーに不具合が見つかり、延期されていました。
不具合の原因はセンサーの不良で、JAXAではセンサーを交換したうえで来月3日に打ち上げ実験を行うと発表しました。
このミニロケットは去年1月に一度、打ち上げられましたが、飛行中に機体の状態を示すデータが途絶えたことから、飛行が中断されていて、今回が2回目の挑戦となります。
またミニロケットに搭載する超小型衛星は、タテヨコそれぞれ12センチ、長さ35センチ、重さ3キロで、地球の上空をまわる軌道に投入して、地上とのデータのやり取りや、地上を撮影する実験に臨みます。
こうした、大きさが10センチから数十センチ程度の超小型衛星は、今後、大幅な低価格化が見込めることから、打ち上げに必要となるミニロケットとあわせ、新たな宇宙ビジネスの市場が広がると世界的に関心が高まっていてJAXAなどでは、今回の実験で得られるデータを民間企業に活用してもらいたいとしています。
-- NHK NEWS WEB