三菱電機は、学校の体育館や工場などで使われている天井からつるすタイプの照明器具が落下するおそれがあるとして、18万4000台余りを対象に無料で点検や修理を行うと発表しました。
三菱電機によりますと、無料で点検や修理を行うのは、学校の体育館や工場、それに倉庫などで使われている水銀ランプやナトリウムランプなど、「HID高天井用照明器具」と呼ばれる製品です。
長期間使用すると、ランプの熱で接続用の部品のネジが変形して外れ、天井から電源コードだけでつるされた状態になり、落下するおそれがあるということです。
対象は、昭和53年から平成27年までに製造された18万4075台で、設置されている施設は調査中だとしています。
三菱電機では、全国の教育委員会や販売先の会社などに連絡をとるとともに、ホームページなどを通じて注意を呼びかけています。
今回の問題は、去年11月に札幌市の高校の体育館で照明器具が落下する事故が起きたのをきっかけに明らかになったということです。
さらに一部の製品では、本来の仕様とは異なる材料の部品が使われていたこともわかったということで、詳しい経緯を調べているとしています。
問い合わせの電話番号は、フリーダイヤル0120−540−200、ファックスは0120−540−308で、三菱電機のホームページでも点検の申し込みを受け付けています。
今回の件について、三菱電機は「お客さまには大変ご迷惑をおかけしますことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB