関東甲信の平野部を中心に降っている今回の雪は、本州の南岸を通過する低気圧、「南岸低気圧」によるもので、水分を多く含む湿った重い雪となっています。「着雪」による停電や車庫の倒壊など、大きな影響が出るおそれがあり、警戒が必要です。
「南岸低気圧」の影響で、湿った重い雪が降ったり、風が強まったりすると、雪が木などに付着して倒れたり、電線が切れたりする「着雪」の被害が出て、停電や、電車の運行への影響が生じることがあります。
電線が切れて垂れ下がると、近くを通りかかった人が感電するおそれもあります。切れた電線を見つけた場合は絶対に近づかず、地元の電力会社に連絡するようにしてください。
また、積もった雪の重さで、農業用ハウスや「カーポート」と呼ばれる車庫が倒壊するなど建物にも被害が出るおそれがあります。
4年前、平成26年2月の関東甲信の記録的な大雪の際には、各地で農業用ハウスやカーポートが倒壊し、死者も出ています。
必要な道具をそろえ、安全に十分気をつけた上で雪下ろしをすることが重要です。
-- NHK NEWS WEB