ドイツの首都ベルリンにある、クリスマスの買い物客でにぎわう屋外の市場に大型トラックが突っ込み、これまでに12人が死亡、48人がけがをしていて、警察はトラックが意図的に突っ込んだ襲撃事件の可能性があると見て捜査を進めています。
ベルリンの中心部にあるクリスマスの飾りなどを売っている屋外の仮設市場に、19日午後8時ごろ(日本時間20日午前4時ごろ)、大型トラックが突っ込みました。当時、市場は大勢のクリスマスの買い物客で混雑していて、警察によりますと、死者は12人となり、48人がけがをして病院で手当てを受けています。
警察によりますと、トラックには2人が乗っていて、このうち1人が死亡したほか、運転していたと見られる男1人は現場近くで拘束されたということです。
現場はショッピングセンターや動物園などが集まり、観光客も多く訪れる地区にありますが、現地の日本大使館によりますと、今のところ日本人が巻き込まれたという情報はないということです。
ドイツの複数のメディアは、警察の話として、トラックが50メートル以上にわたって市場を暴走し続けたとして、「トラックが意図的に突っ込んだ襲撃事件の可能性がある」という見方を伝えています。また、このトラックは隣国のポーランドの運送会社が所有していて、市場に突っ込む4時間ほど前から運転手と連絡が取れなくなっていたということです。
ベルリンでは数日前からクリスマスの屋外市場が襲撃される可能性があるという情報が伝えられていて、警察が背景などについて捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB