差替首都高速道路中央環状線の地下にある山手トンネルでは、大雪の影響で22日夜から激しい渋滞が続いています。長時間、車から出られずトイレに行けないことなどから車を降りて歩いて非常階段を上り地上に出る人たちが相次ぐ事態となっています。
首都高速道路会社によりますと、22日午後7時半ごろ、中央環状線の西新宿ジャンクションで地下の山手トンネルから4号新宿線に進もうとした車が道路の積雪のため坂を登れなくなり立往生しました。
この影響で、中央環状線の外回りは、西新宿ジャンクションから五反田出口付近にかけての山手トンネル内のおよそ7キロの区間で断続的に激しい渋滞が続いています。
首都高速道路によりますと、カメラの映像などから渋滞している区間の複数の場所で車から降りて車道を歩く人の姿が確認されているということです。
長時間、車から出られずトイレに行けないことなどから車を降りる人も出ていてNHKが目黒区の幹線道路沿いにある山手トンネルの非常口で取材したところトンネル内から非常階段を上り地上に出たという人が相次ぎました。
歩いて出てきた人たちからは「何のアナウンスもなく高速道路会社などから一切状況の説明がなかった」とか、「悪天候の時にどうしてトンネル内に車両を入れたのか」などと憤る声が聞かれました。
首都高速道路会社は、これ以上車がトンネル内に入らないよう、午前0時ごろから大井ジャンクションと板橋区の高松入口付近の間の山手トンネルのすべての区間を外回り内回りとも通行止めにしました。
トンネル内では午前2時現在も多くの車が渋滞に巻き込まれているということで、首都高速道路は渋滞の原因を解消するため西新宿ジャンクションで除雪や立往生した車を移動させる作業を進めています。
-- NHK NEWS WEB