首都高速道路では、大雪の影響で、立往生が10時間以上に達する長時間の渋滞が3か所で発生し、国土交通省は首都高速道路会社に原因を検証し、再発防止に取り組むよう指示しました。
国土交通省や首都高速道路会社によりますと、22日の大雪で、首都高速道路では各地で車が動けなくなる立往生が発生し、中央環状線の3か所で解消まで10時間以上かかる長時間の渋滞が起きたということです。
長時間の立往生が起きたのは、外回りで山手トンネルを含む、西新宿ジャンクション付近から最大で12キロ、王子南出口付近から最大で1.6キロ、内回りで、四つ木出口付近から最大で10キロとなっています。
原因は、西新宿ジャンクションでは、上り坂の積雪でチェーンを装着していたトレーラーが動けなくなり、王子南出口でも、チェーンを装着した大型の車が坂で動けなくなったということです。
また、四ツ木出口では、高速道路から一般道に出る際、渋滞が起きたということです。このうち山手トンネルでは、午前0時ごろ動けなくなったトレーラーをけん引して排除しましたが、除雪作業が難航したため後続の車を誘導するのに時間がかかり、渋滞が解消したのは発生からおよそ10時間がたった23日午前5時半ごろになりました。
国土交通省などによりますと、山手トンネルでは長時間の立往生によって2人が体調不良を訴え救急車に運ばれたほか、トンネルの中の非常口から地上に出る人が相次いだということです。
石井国土交通大臣は、23日の閣議のあとの記者会見で「今回の滞留事故の経緯などを十分に検証し、今後の大雪などへの対応に備えてほしい」と述べ、首都高速道路会社に原因を検証し、再発防止に取り組むよう指示したことを
明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB