23日、噴火した群馬県の草津白根山にある草津国際スキー場は、気象庁が噴石に警戒を呼びかけている範囲の外にある一部のゲレンデで、24日朝、営業を再開しました。
草津国際スキー場は、噴火のあと、4つあるゲレンデをすべて閉鎖していましたが、このうち山麓にある2つのゲレンデについて、安全が確認されたとして、24日午前8時半に営業を再開しました。
このゲレンデは噴火した付近から5キロ以上離れ、気象庁が噴火に伴う噴石に警戒するよう呼びかけている範囲の外にあります。
スキー場の運営会社によりますと、このスキー場には平日にはおよそ1000人の客が訪れますが、24日は天候が悪いこともありまばらだということです。
毎年冬に町内に滞在してスキーを楽しみ、23日噴火が発生した時もゲレンデにいたという60代の女性は「草津の町が好きで、きょうも来ました。被害にあった人がいて心を痛めていますが、安全が確認できればこれからも来たいと思っています」と話していました。
スキー場の運営会社の長井英二社長は「噴火した地点からは十分離れていて、町と相談したうえで一部の営業再開を決めた。お客さんには楽しんでほしい」と話していました。
運営会社によりますと、閉鎖している上部のゲレンデは、噴石などが数多く残っていて、今シーズン中に営業を再開することは難しいということです。
-- NHK NEWS WEB