コンビニ大手の「ファミリーマート」は、来月からコンビニにフィットネスジムを併設した店舗を展開します。小売業界の競争が激しくなる中、人気のサービスと組み合わせることで、集客力の底上げを図ることが狙いです。
ファミリーマートが東京 大田区に開店する新たな店舗は1階がコンビニ、2階がフィットネスジムとなっていて、来月14日の本格的なオープンを前に報道関係者に公開されました。
ジムはおよそ230平方メートルと小規模な施設ですが、ランニングマシンやダンベルなど20種類の器具が設置されているほか、ロッカーやシャワールームもありコンビニと同じく24時間、営業します。
1階のコンビニには、ジムの利用者向けにトレーニング用のシャツやプロテイン飲料などを扱う専用のコーナーも設けられています。
小規模でも設備が整った24時間営業のジムは都市部を中心に人気が高まっていて、会社では今後5年間でこうした店舗を全国で300店に増やしたいとしています。
ファミリーマートの澤田貴司社長は「お客さんの健康への意識が高まっており、フィットネスジムによる集客効果を期待している」と話していました。
コンビニ業界はネット通販やドラッグストアなどとの競争激化で、新規出店を除くいわゆる既存店の売り上げが3年ぶりに減少していて、各社が新たなサービスを組み合わせることで、集客力の底上げを図ろうという動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB