IT大手の「ヤフー」は変化が激しい業界では経営幹部の若返りが重要だとして宮坂学社長が代表権のない会長に就任するとともに、後任の社長には、43歳の川邊健太郎副社長が昇格する人事を内定しました。
発表によりますと、「ヤフー」は、24日取締役会を開き、宮坂学社長(50)がことし6月の株主総会を経て、代表権のない会長に就任することを内定しました。
宮坂社長は、新たに設立する子会社の社長にも就任し、新事業の開拓にあたるということです。
宮坂社長は平成24年に当時44歳で社長に就任し、通販大手の「アスクル」を傘下におさめるなど、事業の強化を図ってきました。
一方、後任の社長には43歳の川邊健太郎副社長が昇格する人事を内定しました。
今回の人事についてヤフーは、新年度からはスマホの会社に加えデータの会社になることを目指すとしたうえで、「変化の激しいインターネット業界を勝ち抜くためには、経営幹部の若返りこそ重要な要素だ」としています。
24日午後、東京都内で記者会見した宮坂社長は今回の人事について、「パソコンで使われる会社からスマートフォンでも使われるように取り組み、結果としてスマホでの利用も増え、大きな前進ができた。長い間成長し続けるためには、新しい成長テーマやリーダーシップが必要だと判断した」と述べました。
また、新社長に内定した川邊副社長は会見で、「ヤフーはこの21年間サービスを通じて膨大なデータを蓄積している。このデータの力を解き放ち活用することで、今あるサービスをますます便利にしたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB