草津白根山の噴火の影響で、地元の草津町の温泉旅館には、宿泊予約のキャンセルが相次いでいます。
草津白根山から7キロほど離れた草津町の温泉街には、およそ120軒の旅館があり、噴火後も通常どおりに営業していますが、宿泊予約のキャンセルが相次いでいます。
このうち、昭和48年に創業した温泉旅館「草津スカイランドホテル」には、23日午後から連絡が入るようになり、24日は5組の予約すべてがキャンセルになりました。温泉旅館のおかみの小林由美さんは「お客さまの不安な気持ちはわかりますが、草津の温泉街は山から離れているので安心して楽しんでもらいたい」と話しています。
一方、草津町の観光名所「湯畑」では、足湯に入ったり記念写真を撮影したりする観光客も見られました。23日に茨城県から訪れた24歳の会社員の女性は「きのうは外に出ずに食事や温泉を楽しみました。せっかくの旅行なので楽しみたいです」と話していました。
草津温泉観光協会は、温泉街に噴火の影響がないことを観光客に伝えるため、ホームページで旅館やスキー場の営業について最新情報を掲載しています。
草津温泉観光協会の大川揚一課長は「温泉街は問題なく楽しむことができるので、卒業旅行のシーズンに向けて草津温泉のよさを伝えたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB