企業がアルバイトやパートを募集する際の時給について求人情報会社が調査したところ、人手不足が深刻になっていることなどから、3大都市圏では先月、平均で1002円となり、初めて1000円を超えたことがわかりました。
求人情報会社、リクルートジョブズは首都圏や関西、東海の3大都市圏で企業がアルバイトやパートを募集する際の時給を調査しています。
それによりますと、先月は、平均で1002円と去年の同じ月を21円、率にして2.1%上回りました。平均の時給は3か月連続で過去最高を更新し、平成18年1月に調査を始めて以来、初めて1000円を超えました。
これについて、求人情報会社は、全国的に人手不足が深刻になっていることに加えて、ことし10月に行われた最低賃金の引き上げが影響しているとしています。
職種別に見ますと、電話で営業を行うテレホンアポインターなどの営業系が去年の同じ月に比べて58円高い1219円、受付などの事務系が26円高い1030円、工場の従業員や配送ドライバーなど製造・物流・清掃系が28円高い995円などとなっています。
リクルートジョブズは「サービス業を中心に年末に向けて人手を確保するため、今月はさらに時給が上がっていると見られる。今後も当面は時給が前の年を上回る傾向は続くだろう」としています。
-- NHK NEWS WEB