通信速度が格段に速くなる次世代の通信規格、5Gを活用して東京と東日本大震災の被災地の商店街を結んで買い物を疑似体験するイベントが25日に行われました。
これは通信大手のKDDIとJR東日本が行ったもので、JR上野駅では、東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町の南三陸さんさん商店街と次世代の通信規格、5Gでつないで買い物を疑似体験する様子が披露されました。
会場では、VR=バーチャルリアリティの技術を活用して、女性がゴーグルを着け、現地の商店街の様子を360度カメラで撮影した4Kの超高画質な映像を見ながら買い物を疑似体験しました。
買い物の際、商店街の人たちとリアルタイムで会話をしながら商品を選んでも音声の遅れはほとんどなく、直接、商品について質問したり、カメラの方向に商品を見せてもらったりしていました。
5Gは、今の通信方式に比べて格段に通信速度が速いうえ、大容量の情報を送ることができるのが特徴で、さまざまな分野での活用が進められています。
KDDIモバイル技術本部シニアディレクターの松永彰さんは「社会的にいろんな変革を起こす多くの可能性を秘めた5Gの実用化に向けて努力していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB