スイスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会、いわゆるダボス会議で、日本の将来を議題にした討論会が開かれ、持続的な成長に向けた展望や課題について、活発な意見が交わされました。
今月23日に開幕したダボス会議では、およそ110か国から集まった3000人を超える政財界のリーダーが、さまざまなテーマで意見を交わしていて、25日には、日本の将来を議題にした討論会が開かれました。
この中で薗浦総理大臣補佐官は、インド洋から太平洋にかけての海域で法の支配や市場経済など基本的な価値の普及と定着を目指す「自由で開かれたインド太平洋戦略」に力を入れると説明し、「この地域を経済の成長の中心にして、そこに日本が乗っかっていきたい」と強調しました。
また、三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長は、日本の企業経営者が将来の見通しに自信を取り戻していると説明した一方、持続的な成長に向けて、2%の物価目標にまだ届いていないことや、賃金の上昇が不十分であることが課題になるという認識を示しました。
このほか人口減少への対応や女性の社会進出などについても議論され、活発な意見が交わされました。
-- NHK NEWS WEB