IT大手のグーグルは、専門的な知識を持つ技術者がいない企業や病院などが、手軽にAI=人工知能を活用して仕事の効率化などにつなげるサービスを始めました。
今回のAIは膨大な写真や画像のデータを、手軽に分析できるようにするために開発されました。例えば、病院がCTやMRIなどで撮影した大量の写真の画像を学習させて、病気のありそうな画像を探し出し診断に役立てることができるということです。
また、アパレルメーカーが、商品の洋服などの画像を使って、襟や袖などのさまざまな形を学習させ、商品の管理やデザインに役立てることなども可能だとしています。
AI=人工知能を活用して仕事の効率化などを進めたいという企業は多いものの、プログラミングなどの専門的な知識を持つ技術者がいないと、AIは十分に使いこなすことができません。
そこで、グーグルが自社で開発したAIを「クラウド」と呼ばれるインターネット上の空間に開放して、技術者がいない企業でも手軽に活用できるようにしたことが最大の特徴です。
AIのサービスは「マイクロソフト」や「アマゾン」など、ライバル企業との間のシェア争いが激しくなっています。サービスの担当者の大薮勇輝さんは「画像認識の精度が非常に高いので、選んでもらえると考えている。今後は画像認識だけでなく、他の業務にもサービスを拡げていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB