日本で初めての月面探査を目指している民間のチーム「HAKUTO」は、来年12月に打ち上げが予定されているインドの月着陸船で探査車を月に送り込むことを目指すことになりました。
宇宙関連のベンチャー企業や東北大学の研究者などおよそ100人で作る民間のチーム「HAKUTO」は、日本で初めての月面探査を目指し、ことし8月には全長およそ60センチ、重さおよそ4キロの探査車の試作車を完成させて、鳥取砂丘などで走行実験を繰り返しています。
関係者によりますと、「HAKUTO」は、来年12月28日に打ち上げが予定されているインドの企業が開発した月着陸船で探査車を月に送り込むことを目指し、インドの民間のチームと契約を結んだということです。
チームでは当初、来年の後半にもアメリカの民間企業のロケット「ファルコン9」で月を目指す予定でしたが、「HAKUTO」とともにこのロケットに探査車を載せる予定だったアメリカのチームが月面への挑戦を取りやめることになり、「HAKUTO」では計画を変更することになりました。
チーム「HAKUTO」の袴田武史代表は「月に向かう手段がいよいよ決まり、来年に向けてさらに挑戦が加速していくことに、とてもワクワクしている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB