大手メーカーで相次いだ製品の品質不正の問題を受けて、メーカー各社は品質のチェック体制の強化を急いでおり、転職市場では専門性の高い人材を確保しようという企業からの求人が急増しています。
去年の秋以降、素材メーカーや自動車メーカーで製品の品質に関する不正が相次いだことを受けて、メーカー各社は専門部署の新設や検査員を増やすなどの対策を急いでいます。
このため、技術者を専門とする転職市場では、人材を確保しようという求人が急増しています。
製造業専門の転職サイト「E&MJOBS」を運営する会社によりますと、今年度の品質管理などの人材への求人は、前の年度と比べて30%増え、3年前と比べると4.5倍になっているということです。
会社のサイト上には公開されているものだけで300件以上の求人があり、今回、国に義務づけられた検査で相次いで不正が発覚した自動車関連のメーカーからの求人が多いということです。
サイトを運営する人材紹介会社の関寺庸平さんは「企業からは製品や材料などに知見がある人材をさらに採用したいという声が強まっている。工場での人材の枯渇感は強いので、今後もニーズが強い状況が続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB