大手商社の伊藤忠商事は、老舗のゴルフ用品メーカーで現在は中国企業の傘下にある本間ゴルフに出資し、ゴルフ人口の増加が見込まれる中国や東南アジアでの事業拡大を図ることになりました。
発表によりますと、伊藤忠商事は、ゴルフ用品メーカーの本間ゴルフに45億円を出資して株式の6%を取得することになりました。
本間ゴルフは、昭和34年に設立された高級ゴルフクラブの製造・販売などを行う老舗メーカーですが、経営の多角化に失敗し、平成17年に民事再生法の適用を受けました。その後、中国の企業グループの傘下に入り、事業の軸足を中国などに移して経営を立て直し、おととしには香港の証券取引所への上場も果たしています。
両社は、今回、戦略的な業務提携を結び、伊藤忠商事としてはアジアで高い知名度を持つ本間ゴルフのブランドを生かし、グループが手がけるゴルフウエアやバッグなどの販売を進めたい考えです。
一方、本間ゴルフは、クラブなどに加えて、伊藤忠商事が強みを持つウエアなど関連用品の品ぞろえの充実につなげたい考えで、両社は、経済成長に伴ってゴルフ人口の増加が見込まれる中国や東南アジアでの事業拡大を目指すとしています。
-- NHK NEWS WEB