原発事故の対応のため現在、福島県富岡町で業務を行っている東京電力の福島復興本社が、復興への貢献や社員の利便性の向上などを目的に、福島第一原発が立地する双葉町に移転することになりました。原発事故のあと、双葉町に企業が進出するのは初めてです。
おととし3月から富岡町で業務を行っている東京電力福島復興本社について、双葉町は、復興への貢献や廃炉作業の情報発信、それに、社員の通勤時間の短縮などを目的に、町内に移転するよう東京電力に要望してきました。
その結果、関係者によりますと、29日までに東京電力側が町に復興本社を移転する意向を伝えたということです。
双葉町は全域で避難指示が続いていますが、移転先は放射線量が比較的低い避難指示解除準備区域にあり、町が産業復興拠点に位置づけて産業団地の整備を進める中野地区になるということです。
中野地区を含む避難指示解除準備区域について、双葉町は再来年3月ごろまでの避難指示の解除を目指していて、復興本社の移転の時期は、2020年度内をめどに東京電力と町との間で協議が行われるということです。
原発事故のあと双葉町に企業が進出するのは、これが初めてとなります。
-- NHK NEWS WEB