人生100年時代に向けた人材育成の在り方を検討してきた経済産業省の研究会は、社会人が大学などで再び学ぶ「リカレント教育」を進めていくために具体的な環境整備を進めるべきだなどとした報告書の骨子をまとめました。
経済産業省の有識者研究会は29日会合を開いて、人生100年時代に向けて産業界で求められる人材育成の在り方についての報告書の骨子をまとめました。
それによりますと、今後は、個人が1つの技能だけで活躍し続けることは困難だとして「働くことと、学ぶことが一体化していく」と指摘しています。
そのうえで、社会人が大学などで再び学ぶ「リカレント教育」を進めていくため、大学などでの社会人学生の受け入れや、企業からの教員の派遣などといった必要な環境整備を政府が支援すべきだとしています。また骨子では、社員が幅広い経験を積めるように、兼業や副業などについての柔軟な制度設計の必要性も盛り込んでいます。
経済産業省は、この報告書の骨子を踏まえて、今後、関係省庁とも連携しながら、新たな人材育成について政策の具体化を検討していくことにしています。
-- NHK NEWS WEB