コインチェックに仮想通貨の「NEM」を預けているという、関東地方に住む22歳の男子大学生がNHKの取材に応じました。
男子学生は、知り合いからの勧めもあって仮想通貨に将来性を感じ、一時は投資のつもりで、親からの仕送りやアルバイト代のほとんどを、NEMやビットコインといった仮想通貨の購入に充てていました。
コインチェック以外にも複数の取引所に分散させて預けていたため、今回、影響を受けたのは保有するNEMのうちのおよそ2万円分と比較的少額にとどまりましたが、今後の見通しが立たない中、会社への不信感を募らせています。
男子学生は「会社から返金するという発表がありましたが、流出した当時の相場よりも安いレートで返金されるので納得はいっていません。返金の時期も未定だということで、状況はかなり不安定なのではないかと思います」と話しています。
一方で、男子学生は今後も仮想通貨の取り引きを続けたいとしたうえで、「大学の知人など周囲には仮想通貨を投機対象にしている人がそれなりにいるし、まだ投資する価値があると思います。問題を起こしたコインチェックには、しっかりとしたセキュリティー対策を講じてもらいたいです」と話しています。
-- NHK NEWS WEB