大手電機メーカーの「NEC」は、IT関連のサービス強化など事業構造を見直す一環として、国内で3000人の希望退職を募集するとともに、9つの工場で縮小などの再編を行うと発表しました。
発表によりますと、NECは主力となっている通信インフラ事業で需要が低下し、業績が伸び悩んでいるため、事業構造の見直しの一環として、2018年度に国内で3000人の希望退職を募集します。NECが希望退職を募るのは、2012年度以来です。
また、生産体制についても、国内に9つある工場を対象に統合や縮小などの再編を行うとしています。さらに、企業の間での需要拡大が期待されるIT関連のサービスを強化する一方で、家庭用の蓄電池事業については、ことし3月末までに自社による開発と生産から撤退するとしています。
都内で記者会見したNECの新野隆社長は「成長すると見込んだ事業を見誤ったため、収益の伸びが遅かった。構造改革は苦渋の決断だが断行していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB