三重県で生産されている「伊勢茶」のブランド力を高めようと高品質な茶葉を使った1本2万円余りするボトル詰めのお茶が開発されました。
三重県は去年の茶の生産量が静岡県と鹿児島県に次いで3位と全国的な茶の生産地で、県北部を中心に生産される茶は「伊勢茶」として流通しています。
この「伊勢茶」のブランド力を高めようと三重県と県内の企業が共同して高品質な茶葉だけを使って抽出した伊勢茶を720ミリリットルのボトルに詰めて来月から販売することになりました。
茶葉はうまみを引き出すために収穫の2週間ほど前から黒い布で日光を遮って育てた「かぶせ茶」で、抽出する際に茶葉の成分が凝縮するように温度や時間にも気を配っていて濃厚なうまみが特徴だということです。
1本の価格は2万3000円で、首都圏の高級レストランなどでの提供や海外からの旅行客への販売を目指しているということです。
三重県の鈴木知事は「『伊勢』という名前の持つ日本古来の伝統文化と直結した高級感を出せるようなイメージを強みとして出していくことで、ブランドイメージを確立したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB