生鮮食品の宅配事業に参入する企業が相次ぐ中、食品宅配大手の「オイシックスドット大地」は、同業の「らでぃっしゅぼーや」を買収し、競争力の強化を図ることになりました。
生鮮食品の宅配事業を全国で行っている「オイシックスドット大地」は、同業で「NTTドコモ」の子会社である「らでぃっしゅぼーや」を買収すると発表しました。買収金額は10億円で、来月末にすべての株式を取得して完全子会社にする予定です。
オイシックスは、農家から直接仕入れた野菜を会員の自宅に届ける事業を全国で展開し、昨年度の売り上げはおよそ360億円と、共働きの世帯を中心に売り上げを伸ばしています。
らでぃっしゅぼーやも、低農薬の野菜などの宅配を手がけていて、昨年度の売り上げはおよそ198億円です。
オイシックスは、今回の買収によって顧客基盤を拡大するとともに、配送の効率化などを通じて競争力の強化を図る狙いがあります。また、オイシックスは今回、NTTドコモから新たに6億3000万円の出資を受けて業務提携を行うことになり、インターネットのサイトを共同で立ち上げ、携帯電話の利用者などへの食品の宅配を強化することにしています。
生鮮食品の宅配事業には、ネット通販大手の「アマゾン」や、流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」などが相次いで本格的に参入し、競争が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB