東京の都心部でオフィスビルの建設が相次ぎ、入居する企業の獲得競争の激化が予想される中、東京・日比谷にさまざまな機能を持つオフィスや商業施設が入る地上35階建ての複合施設が完成しました。
東京・日比谷に完成したのは、三井不動産が開発した大規模複合施設の「東京ミッドタウン日比谷」で、地上35階、地下4階、延べ床面積は18万9000平方メートルで東京ドームの4倍に相当します。
地下1階から7階は商業エリアで、レストランや映画館など60の店舗が入り、6階にはミニコンサートを開けるテラスがあります。
11階から34階はオフィスエリアで、皇居や日比谷公園を一望でき、大手企業を中心に10社が入る予定だということです。
さらに、オフィスで働く人が体を動かせるフィットネスルームや、着替えや化粧ができる女性専用の施設も設けられています。
オリンピック・パラリンピックを控えた東京都内では大規模なオフィスビルの建設が相次いでいて、テナントの獲得競争が激しくなる見通しです。
三井不動産の菰田正信社長は、「オフィスビルどうしの競争が激化するのは間違いない。商業施設を充実させるなど働きやすい周辺環境を整えていくことが大事になる」と話しています。
東京ミッドタウン日比谷はことし3月29日に全面開業する予定です。
-- NHK NEWS WEB