日本郵便の宅配便、「ゆうパック」で先月配達された荷物の数は、前の年の同じ月より22%増えて、1か月の荷物の数としては初めて1億個を超えました。個人がインターネットを通じて行う中古品の売買が増えたことが要因の1つと見られています。
日本郵便によりますと、先月、「ゆうパック」で配達された荷物の数は、前の年の同じ月より22.1%増えて1億686万個となり、1か月の荷物の数が初めて1億個を超えました。
要因としては、ネット通販の拡大に加えて、個人が中古品を売買するフリマアプリの利用が増えたこと、それに、ライバルであるヤマト運輸と佐川急便が去年の秋、相次いで値上げしたことがあります。
物流業界で人手不足が続く中、日本郵便では年末になって荷物の数が一段と増えることを見越して、通販会社など大口の顧客と交渉し、荷物を持ち込む時間帯を分散してもらったということです。
親会社である日本郵政の長門正貢社長は30日の記者会見で、「事前に顧客と交渉し、業務の平準化を図り、アルバイトの人員配置を工夫したことで、大きな問題を起こすことなく、配達ができたと思う」と述べました。
-- NHK NEWS WEB