東京と神奈川で1日から私立中学校の入学試験が始まり、首都圏の中学校入試はピークを迎えました。
大手進学塾によりますと、1日は東京と神奈川にある私立中学校のうち、およそ9割で入試が行われました。
このうち東京・千代田区の和洋九段女子中学校では朝から保護者や進学塾の関係者に「頑張ってね」などと声をかけられながら、試験会場に向かう受験生の姿が見られました。受験生は「緊張していますが頑張って力を出し切りたい」と話していました。
この中学校では3年後に始まる大学入試センター試験に代わる新たな共通テストの内容がより思考力が問われる見通しになっているのを背景に、ことしから新たに思考力や表現力などを問う試験科目を導入しました。
1日の試験では「日本の食生活の問題点を挙げ、解決するためにあなたはどのような工夫や行動をするか150字程度で書きなさい」といった問題が出されました。
1日は4人が思考力型の試験を受験し、今月10日にも行われる同じ形式の試験にはこれまでに39人が出願しているということです。
大手進学塾によりますと、ことし、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県でこうした思考力型の入試を実施する私立中学校は全体のおよそ40%と年々増えているということです。
-- NHK NEWS WEB