格安航空会社のピーチ・アビエーションは航空券を仮想通貨で買えるようにする計画を公表していましたが、この計画を白紙に戻し再検討する方針を固めました。仮想通貨の大手取引所「コインチェック」の問題などで仮想通貨全体の信頼性に疑問が生じているためだとしています。
格安航空会社のピーチ・アビエーションは去年5月、航空券を仮想通貨のビットコインで買えるようにする計画を発表し、導入に向けた準備を進めていました。
しかし、ピーチ・アビエーションはこの計画を白紙に戻し、導入の是非を再検討する方針を固めました。理由について会社では、仮想通貨の大手取引所、コインチェックから580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出したほか、仮想通貨の代表格とされるビットコインの価格が乱高下するなど、仮想通貨全体の信頼性に疑問が生じているためだとしています。
会社としては、送金の手数料が安い仮想通貨を使えるようにして日本を訪れる外国人旅行者の需要を取り込む狙いがありましたが、安全性を重視していったん戦略を見直すことになりました。
仮想通貨はスマートフォンなどで手軽に利用できることから、飲食店や家電量販店などでも支払いの手段として導入する動きが出ていますが、普及に向けては改めて安全性の確保が課題となりそうです。
-- NHK NEWS WEB