証券大手3社の去年4月から12月までの第3四半期決算は、株価上昇を背景に株式売買の手数料収入が増えたことから、3社とも前の年の同じ時期を上回って増収増益となりました。
証券大手3社が1日までに発表した去年4月から12月までの決算によりますと、最終的な利益は、最大手の野村ホールディングスが前の年の同じ時期と比べて10.3%増えて1966億円と、今の会計基準を適用してから第3四半期としては過去最高となりました。
大和証券グループ本社は最終的な利益が前の年の同じ時期と比べて2.3%増えて835億円、SMBC日興証券も最終的な利益が88.3%増えて495億円と、3社そろって増収増益となりました。
これは、去年10月に日経平均株価が16営業日連続で値上がりするなど、株価の上昇で投資家の売買が活発になり手数料収入が伸びたことが主な要因です。
野村ホールディングスの北村巧CFOは記者会見で「ことしに入ってからも、日経平均株価が一時2万4000円台まで値上がりしたことなどで投資家のマインドはかなり明るくなっている。この流れを捉えて貯蓄から投資へとつなげていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB