公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、去年10月から12月の運用実績について、好調な企業業績を背景として、世界的に株高の傾向が続いたことなどから、6兆円余りの黒字になったと発表しました。
公的年金の積立金を運用しているGPIFは、2日午後、去年10月から12月の運用実績を公表しました。
それによりますと、積立金全体の収益は、6兆549億円の黒字で、収益率はプラス3.92%でした。
市場運用分の収益の内訳を見ますと、国内株式が3兆4077億円の黒字、外国株式が2兆1899億円の黒字、国内債券が1764億円の黒字、外国債券が2756億円の黒字などとなっています。
これにより、GPIFが運用する積立金の総額は、162兆6723億円と、公的年金の積立金の自主的な運用が始まった平成13年以降、最も多くなりました。
これについて、GPIFは、「国内外での好調な企業業績を背景に、世界的に株高の傾向が続いたことに加え、為替市場も安定的に推移した影響で、黒字を確保できた」としています。
-- NHK NEWS WEB