先月31日、札幌市東区にある生活保護受給者などの自立を促す共同住宅が全焼し11人が死亡した火災で、2日も、警察や消防が合同で現場の検証を行い、火元と見られる1階を中心に出火原因を調べています。
31日の深夜、札幌市東区にある生活保護受給者などの自立を促す共同住宅「そしあるハイム」から火が出て、16人が入居していた建物が全焼しました。
焼け跡からは、男性8人と女性3人の合わせて11人が遺体で見つかっていて、警察は、亡くなったのは40代から80代の入居者と見て身元や詳しい死因を調べています。
現場の共同住宅では、早朝から花を供えに訪れたり、通勤途中に立ち止まって手を合わせたりする人の姿が見られました。
また、警察や地元の消防、それに総務省消防庁による合同の現場検証が共同住宅を運営する会社の代表者も立ち会って行われていて、警察官らは説明を受けながら内部の様子を確認していました。
関係者などによりますと、この建物では、出火当時、1階の中ほどにある部屋で炎が上がっているのが目撃されていたほか、近くの廊下にはふだんから灯油タンクが置かれていたということです。
警察や消防は1階から火が出て燃え広がったと見て調べるとともに、今後も10日ほどかけて現場検証を続け、出火原因の特定を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB