新幹線の台車の亀裂など相次ぐ鉄道トラブルの背景に、設備の老朽化や技術者の不足など構造的な問題があるとして、国土交通省は新たに有識者による会議を設け、ことしの夏までに対策をまとめることになりました。
新幹線の台車に亀裂が見つかったり、多くの乗客が乗った電車が大雪の影響で半日以上立往生したりするなど、鉄道のトラブルが相次いでいることを受けて、国土交通省は2日、会議を開き、有識者や鉄道会社の幹部らおよそ40人が出席しました。
この中で、国土交通省の秋本真利政務官は「トラブルを他社のことと捉えるのではなく、危機感を持って対応してほしい」と述べ、鉄道会社に改めて安全の徹底を求めました。
会議では、国土交通省から、トラブルの背景には設備の老朽化や現場の高齢化による若手技術者の不足など、鉄道業界が抱える構造的な問題があることが指摘されました。
そのうえで、今後検討するテーマを、台車の亀裂のほか、輸送トラブルの原因、会社の技術者不足と組織体制などに絞り、ことしの夏までに対策をまとめることを確認しました。
-- NHK NEWS WEB