仮想通貨の大手取引所、「コインチェック」から巨額の仮想通貨が流出した問題で、会社は被害を受けた顧客への補償だけでなく、顧客から預かっている日本円の出金を再開する時期についても依然、めどが立っていないことを明らかにしました。
大手取引所の「コインチェック」では先月26日、外部からの不正なアクセスで580億円相当のNEMと呼ばれる仮想通貨が流出し、会社は、日本円を含むすべての出金やNEM以外の大半の仮想通貨の売買を停止して原因の究明などを進めています。
これについて、会社は3日コメントを発表し、被害を受けた顧客への補償だけでなく、顧客から預かっている日本円の出金を再開する時期についても、依然、めどが立っていないことを明らかにしました。これについて、会社側は技術的な安全性などの検証を行っているためだと説明しています。
会社は、顧客から預かっている日本円は金融機関の顧客専用口座に保全し、仮想通貨は外部のネットワークから遮断するなどして保管しているとしていますが、仮想通貨の売買についても再開のめどは立っていません。会社は「ご迷惑をおかけします」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB