沖縄県の泡盛のルーツの1つとされる東南アジアのラオスで、沖縄の酒造会社の支援による新酒が完成しお披露目されました。
完成したのは沖縄の酒造会社とラオスの人たちが共同で製造した、もち米を原料とした蒸留酒で、沖縄の方言とラオスを合わせて「美らラオ(ちゅららお)」と名付けられました。
新酒はラオスの首都ビエンチャンで昨夜から開かれている日本関連の見本市で販売が始まり、試飲したラオスの男性は「ラオスらしい味も残っていておいしい」と話していました。
伝統的に蒸留酒が親しまれてきたラオスやタイ東北部は泡盛のルーツとされ、沖縄の酒造会社や生活協同組合などが製造工程の管理や大量生産の方法などについて支援してきました。
ラオスでの酒づくりは各家庭での小規模な生産がほとんどで、新しい酒は農家の収入増加につながると期待されています。
「コープおきなわ」の石原修さんは「村の女性の頑張りで販売までたどり着くことができた。今後は、販路開拓など営業にも力を入れて事業を継続させたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB