アメリカ南部で旅客列車が貨物列車と衝突して脱線し、2人が死亡、110人以上がけがをした事故で、事故調査機関は、旅客列車が本線から脇の線路に進入し、止まっていた貨物列車に衝突したことを明らかにして詳しい原因を調べています。
アメリカ南部サウスカロライナ州で4日未明、アムトラック=全米鉄道旅客公社が運行するニューヨーク発フロリダ州マイアミ行きの旅客列車が貨物列車と衝突して複数の車両が脱線し、旅客列車の運転士と車掌の2人が死亡し、けが人は116人に上りました。
事故の調査にあたっているNTSB=国家運輸安全委員会は4日午後、記者会見を開き、旅客列車が本線から脇の線路に進入し、止まっていた貨物列車に衝突したことを明らかにしました。
旅客列車は列車の進路を切り替える線路のポイントによって脇の線路に誘導されており、NTSBが詳しい原因を調べています。このポイントについて、アムトラックは、貨物列車を運行する会社が管理していたとしています。
全米に路線を持つアムトラックをめぐっては、この2か月足らずの間に3件の死亡事故が起きていて、安全管理がずさんだと批判が高まっています。
-- NHK NEWS WEB