ジャマイカのボブスレー代表チームに開発したそり「下町ボブスレー」を提供している東京 大田区の町工場のグループは、ジャマイカ側からピョンチャンオリンピックではこの「そり」を使わないという内容の連絡があったと発表しました。
「下町ボブスレー」は、東京 大田区の中小・零細企業などのグループが物作りの技術を世界にアピールしようと開発したそりで、ジャマイカ側と、ピョンチャンオリンピックのボブスレーの代表チームが採用するという契約を交わしていました。
しかし、町工場のグループは5日記者会見し、ジャマイカ側からオリンピックで「下町ボブスレー」を使わないという内容の連絡があったと発表しました。
「下町ボブスレー」のプロジェクトは、平成23年に立ち上がり、これまでに日本代表チームから2度、不採用の通知を受けていて、オリンピックの大舞台は悲願でした。
町工場のグループでは、急きょ使われる可能性を踏まえて現地でそりの調整を続けるということですが、そりが使われない場合は、ジャマイカ側に対し、契約に基づいてそりの開発費や輸送費を請求することも検討しているとしています。
会見で、グループの責任者を務める細貝淳一さんは「まだ諦めてはいないが率直な気持ちで言えば、悲しいという言葉に尽きる。オリンピックの夢はこんなに難しいものなのだと実感している」と述べました。
-- NHK NEWS WEB