大手電機メーカー、パナソニックは、今年度(平成29年度)1年間の業績予想について、自動車向けの事業などが好調なことに加えて、円安が進んだことから、売り上げを7兆9500億円に上方修正しました。
パナソニックは、5日発表した今年度1年間のグループ全体の業績予想で、売り上げは7兆8000億円から7兆9500億円に、本業のもうけを示す営業利益は3350億円から3500億円に、それぞれ去年5月時点の予想から上方修正しました。
売り上げの上方修正は、自動車向けの事業や、産業向けのモーター関連の事業が好調なことに加え、円安が進んだことなどによるもので、最終的な利益についても1600億円から2100億円に上方修正しました。
電池を供給しているアメリカの電気自動車メーカー「テスラ」の新型車の生産が遅れていることについて、パナソニックの梅田博和CFO=最高財務責任者は東京で行った記者会見で、「テスラの新型車の生産は、ことし6月末には1週当たり5000台に伸びる計画となっていて、今後、生産が立ち上がっていくと急激に収益が改善し、新年度(平成30年度)以降は今より必ずよくなってくる」と述べました。
-- NHK NEWS WEB