週明け5日のニューヨーク株式市場は、アメリカの長期金利の上昇をきっかけに株価が急落した流れが続き、ダウ平均株価は、一時、取り引き時間中としては過去最大の1500ドル以上の値下がりとなり、終値でも1100ドル以上値下がりし、過去最大の下げ幅となりました。
先週末にダウ平均株価が665ドル急落して迎えた週明け5日のニューヨーク株式市場は、日本やヨーロッパの市場で株価が軒並み値下がりした流れを受けて、売り注文が先行して取り引きが始まりました。
その後、IT関連など値下がりした銘柄を買い戻す動きが出て、先週末の終値近くまで値を戻す場面もありましたが、再び売り注文が加速して売りが売りを呼ぶ展開となり、ダウ平均株価は、一時、取り引き時間中としては過去最大となる1500ドル以上の値下がりとなりました。
結局、ダウ平均株価は、先週末より1175ドル21セント安い2万4345ドル75セントで取り引きを終え、終値でも過去最大の下げ幅となりました。
ニューヨーク株式市場は、アメリカの好調な企業業績やトランプ政権の税制改革への期待などを背景に先月までほぼ一本調子で値上がりしてきましたが、先週、アメリカの長期金利が上昇をしたことをきっかけに2営業日続けての大幅な値下がりとなりました。
市場関係者は「ダウ平均株価は年初から急ペースで値上がりし高値への警戒感が出ていた中で大きく値下がりしたため加速度的に売り注文が膨らんだ。アメリカ経済自体は好調で企業業績も底堅いが、2営業日続けて株価が大きく下落したため市場ではいつ下げ止まるか不安に包まれている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB