経営破綻した旅行会社「てるみくらぶ」の社長らが、銀行からおよそ4億円をだまし取ったなどとして起訴された事件で、警視庁は、社長が破産の手続き中に現金およそ1000万円を隠し持っていたなどとして破産法違反の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは経営破綻した東京・渋谷区の旅行会社「てるみくらぶ」の社長、山田千賀子容疑者(67)です。
警視庁によりますと、山田社長は破産の手続きを進めていたにもかかわらず、去年3月、自分の役員報酬およそ1000万円を隠し持っていたなどとして破産法違反の疑いが持たれています。
債権者集会では「貯蓄はない」と話していましたが、会社から現金を持ち出して自宅などに保管していたということです。
山田社長は偽造した請求書などを銀行に提出し、およそ3億9000万円の融資金をだまし取ったとして詐欺などの罪で起訴され、今回の逮捕が4回目です。
警視庁によりますと、調べに対して容疑を認め「現金を差し押さえられないように持ち出した」などと供述しているということです。
警視庁は生活費や転居費用に充てていたと見てさらに調べています。
-- NHK NEWS WEB